その一言で

同じ音楽を聴いたり、
同じ映画を観たり、
同じ本を読んだりしても
人それぞれ感じ方が違う。
記憶に残ってるものや、
忘れていくものも
人それぞれに違う。
その人の背景の環境も大きく左右する。
すごくうれしかった時や、
すごく悲しかった時など
感情の振り幅が大きい時に
記憶に残りやすいかもしれない。
深く感情を寄せていくには、
知識や教養など人間としての土台も大事。
やっぱり売れるために作られたものや
大量生産されるものは、
薄っぺらく記憶に残りにくい。
反対に、いいものを作ってる人の
伝えようとしてるものに耳を澄まし
理解できるようになるには、
多角的な視点で熟考しないといけない。
言葉だってそう、
誰かが言ってたセリフが強く残っていたり、
誰かに言われた言葉が心に響いたり。
受け取る側の土台と環境で記憶に
残る度合いも変わってくる。
最近、デリバリーの受け渡しで
お客様に言われる
「がんばってください」
の一言が、この世相の中、
店頭で言われるものとはまた違う奥行きがあって、
感慨深い気持ちになる。
なんだか記憶に残りそうな気配だ。

関連記事

  1. 段取りがすべて

  2. 価値観のとおり道

  3. 心の健康

  4. 音楽のいいところ

  5. 思うようにはいかない

  6. 表現の課題