夏の懸念

飲食業界が今なお揺らいでる。
東京などは特に家賃が高額ゆえ、撤退や廃業が相次ぎ、
そこへ緊急事態宣言の延長が拍車をかける。
飲食店はそもそも材料費と人件費の割合がとても高く
残る利益は恐らくどこもそんなにいいとは言えないはず。
既存のビジネスモデルの構造上の問題でもありますが、
食に対する価値が低いお国柄も原因の一つ。
この機会に業界の在り方は根底から変えられるはず。
そんな大変なお店を、なぜ多くの人が始めるのか。
やっぱりそこは始めやすいのと、
自分の好きな世界観を作れる魅力にあると思う。

始めざるを得ないテイクアウトをするお店が増えてきた。
ただでさえ利益の少ない飲食店なのに、
テイクアウトとなると、さらに容器代がかかる。
料理も同じようなものは提供できないし、
慣れない環境に戸惑う人が多いと耳にする。
この事態が続くとして、これから来る夏に向けて
一番に懸念しないといけないのは、食中毒だ。
手指衛生などの意識が高まったとはいえ、
食品を扱うのは細心の注意を払わないといけない。
お店で提供するものと、テイクアウトするものとでは、
衛生管理に対する意識は変わってくる。
テイクアウトは基本的に、
お客様がいつ食べるかわからないから。
ましてや今はお客様の抵抗力が弱ってたりする。
夏場にもしどこかのお店で食中毒が出ようものなら、
さらに飲食業界は窮地に立たされてしまう。
ひどい場合には国からの規制も入ることになる。
この機会に、どうかいい形で飲食業界が
再構築されることを願うばかりです。

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