自分が作る料理の基礎となったお店がある。
料理の専門学校に行きながら始めたバイトで
大阪は福島にある創作高級居酒屋。
就職と同時に辞めて、2年後にまた戻ってきた。
合計で4年くらいはいたと思う。
そのお店は、よくイベント会社が接待に使っていて
芸能人やライブ終わりのミュージシャンと頻繁に会えた。
時代的に2000年代に活躍した人は大体見た。
20代前半なんて多感な時期で、
料理に対する熱量も今より高かったし、
吸収力もあるし、体力もあって、
ひたすら料理に夢中だった。
美味しい料理を作ることがすべてだと思っていた。
しばらく働いていて、今でも教訓になっている
料理の美味しさより大切なことに気づかされた。
そこのオーナーさんは主に接客、サービスをしていて
お客さんからすごく慕われていて、
料理のおすすめをするのが、とても上手だった。
人柄と愛嬌と言葉が料理を美味しくさせていた。
それに気付いた時から、どうせ将来お店をするならと
料理以外のことも勉強するきっかけになった。
もちろん料理でもアイデアや組み立て方のベースは
そのお店の基礎が今でも軸になっていたりするし、
接客やサービスもお店の在り方も全体的に
たくさん学ばせていただきました。
若い時にどんな環境で何を経験するかは
その後の人生を大きく左右する大切な時期であると
言っても過言ではないように思う。