決して逆らうことのできない大きな流れ

Netflixの「食品産業に潜む腐敗」という
ドキュメンタリーがおもしろい。
腐敗という名前がついてる通り、
かつては栄えていたものが、
廃れていくさまが描かれている。
人口の増加や、生活スタイルや趣味嗜好の変化で、
否が応にも、需要と供給のバランスが崩れる。
お金儲けをしようと悪いやつも出てくる。
正義と正義がぶつかり合う。
結果として、夢をあきらめ、職を失ってしまう
敗者が出てしまう現実を知ると胸が痛む。
なにも食品産業に限った話ではなく、
CDが売れなくなってしまった音楽業界や、
本や雑誌が売れなくなりつつある出版業界や印刷業界、
他にも斜陽産業はいくつもある。
さらにコロナウイルスが追い打ちをかけるように、
エンタメ業界や飲食業界に襲いかかる。
時代の大きな流れ、仕方ないといえば仕方ない。
恐竜が絶滅し、人間が生き残ったのは、
強さではなく、しなやかに環境に適応できたから。
新しいものを求めていけば、必然的に犠牲者は出てしまう。
そうして人類は進化してきたし、これからもそうだろう。
いかにしっかり未来を見据えて考えるか。
そういえば子供の頃には、医者になれだの、
弁護士になれだのと、よく言われてた。
安定を選ぶことが人生の正解ではないし目的にしたくない。
そして今、安定という言葉の意味も揺らいでる。
それぞれがそれぞれのしあわせを見つけよりよく生きるか。
みんなどこに向かっているのだろう。

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