褒めの本質

マインドフルネスの思考法のひとつとして、

良い悪いを判断せずに、気づくにとどめることで

いろんなことに気づけるようになるというのがある。

昔は、怒られて育つタイプか、褒められて育つタイプか

なんてよく分析し合ってたけど、今という時代は、

ほぼ、褒めて育てるの一択でしかない。

子供に対してもよく褒めて育てようなんて風潮があるけど、

褒めることは簡単そうで意外とむずかしい。

表面的でなく具体的に褒めつつも、

先のマインドフルネスの思考のように、気づくにとどめ

深く踏み込み過ぎないことも大切だと思う。

小さい頃よく親に手先が器用だから、

歯医者か建築家になりなさい、とよく言われていた。

職業の選択肢が少なかった時代とはいえ、いかにも短絡的。

事実その繰り返し聞かされた言葉の影響を見事に受け、

大学に入って建築家を目指すも合わずに中退してしまう。

手先が器用を、細かい作業が得意というところで、

とどめておけば、他の選択肢が広がったかもしれない。

例えば、絵が上手いからといって、

画家やイラストレーターという仕事を押し付けるのは

よくないし、必ずしも好きなことを仕事にするのが

正解でもない。仕事とは別に好きなことは好きなまま

おいとくのも素敵な生き方だと思う。

持ってる特性を生かさないといけないような

圧力をかけてしまうと、選択の幅が狭くなってしまう。

手先が器用も、絵が上手いも、その特性を使うのは

きっかけなだけであって、やりがいの本質は

自分の行動で相手が喜んでもらえることだったりする。

褒め方次第で人の人生を左右することがあるかもしれない。

ふと振り返ってみて、気づくにとどめることって大事だなと思いました。

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