伝えるむずかしさ

何かを伝えようと思ったら、相手に届かないと意味がない。

伝わってこそ、伝えたことになる。

いくら言ったと主張しても、聞こえてなければ意味がない。

言った言ってないは、よく喧嘩のもとにもなる。

でも伝わるのはそう簡単じゃない。

どんな会社も自分の商品の良さをわかってもらうために、

言葉を尽くして、映像を尽くして、

宣伝をしてプロモーション活動に励む。

買いやすくするために、人間の心理をうまく利用したり、

見栄えを誇張したりして、消費者の購買欲を促していく。

どれだけいいものを作っても、その存在を知らなければ

試すこともできないなから、良さすらもわからない。

日本は昔から職人的な技術力は高い方だから、

日本中には、ジャンル問わず良いものがたくさんあって、

伝わりきらずに眠ってるものが多いような気がする。

作る人より、伝える人の人手不足。

そして往々にして、作る人は伝え方をよく知らない。

こんなにいいものを作ってるのに、

誰もわかってくれないと嘆いてみたり。

今でこそ、SNSの恩恵で宣伝はしやすくなったけど、

最近はコモディティ化してるような気がする。

キャッチコピーで言葉を操り、

デザインで視覚に訴えかけ、どの層に届けるか

マーケティング要素も重要になってくる。

伝える仕事を細分化すればプロがたくさんいるように、

作るより伝える方がはるかにむずかしいと思う。

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