最後のプレッシャー

年末はクリスマスにお正月と大きなイベントが、

これでもかと言わんばかりに、互いに寄せ合っている。

我ながらクリスマスセットと御節の両方に

特別メニューを組める設定にしていることに感心する。

いったい何料理のお店なのだ。

オープン当初からやってる企画なので、今年で5回目。

なかなか慣れるものではなく、高額商品なのもあって、

この時期になってくると、毎年のように緊張する。

御節に限っては先に代金をいただいてることが多いので、

病気になんてなれないし、死ぬことがあってもならない。

大きな期待のかかった予定を控えてるというのは、

相当なプレッシャーになる。

そういう意味で予約制も少なからずプレッシャーがあった。

さらに今年で最後であるというプレッシャーが追加される。

気が張っているため、日に日に閉店に近づいているのに、

まだまだ実感が湧いてこない。

もう会えないお客様もいるんだろうな、と思いつつも

年末のメニューを考えないといけないし。

最後のプレッシャーは大きいし、簡単には死ねないけど

やっぱり人生において、適度の緊張は必要だし、

乗り越えた先の達成感は、なにものにも代えがたい体験。

緊張や苦労や不安は進んでするものではないけど、

試行錯誤のプロセスや、発揮するエネルギーは、

自分で思ってる以上の能力が出るし、成果も出ると思う。

そして達成した後には、確実にその体験が自分の中に

蓄積されるし、もはや成長を前にしか進めてくれない。

最近つくづく思う。

嫌なことを避ける方がほんとはリスクで、

苦労の先にしか成長はないんだと。

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