周回遅れ

若い頃はどうも学校の勉強が好きになれなかった。

素質がなかったのか、習慣がなかったのか。

時代的にも学歴が重要視されている中、

周りの期待に応えることができず、

反対を押し切って料理の道を選ぶことになった。

朝から晩までバイトをして、自分のお金で専門学校に

行ったものの、授業にはあまり参加せずに遊んでばかり。

ギリギリの単位で、なんとか卒業できた。

昔は特に料理の世界も陰湿なパワハラは横行していて、

そういえば、なぜか専門学校の先生まで生徒に対して

理不尽なマウントをとってきてたなあ。

そう考えると、ただ権力で偉そうにしてる人たちのいる

学校というシステム的な環境が合わなくて、

勉強が好きになれなかったかもしれない。

そもそも教育の内容も今とあんまり変わっていなくて、

受験のための暗記ばかりしていては、

社会に出た時にほとんど役に立たない。

答えを一方的に教えるのではなく、自ら考たくなるような

問いかけのある教育を受けたかったなと思う。

そして何よりも、学びは自主性があるかないかで

吸収できるものが大きく変わってくる。

やらされている感があっては、なかなか伸びづらい。

目的を持つことで、今何をすべきかが明確になる。

そうは言っても豊かで恵まれた社会の中で、

明日の生死を分けるようなハングリーさは生まれずらい。

今になって勉強や知ることの大切さをとても感じる。

あまりにも知らないことだらけで後悔している。

もっと早くから勉強をしておきたかったと思う。

ずっと狭い世界で生きてきたんだなと思う。

知ることで物事をいろんな角度から見ることができて、

柔軟に対応できるようになるから、

ある程度、感情もコントロールできるようになる。

周回遅れ甚だしいけど、少しでも追いつくためには

今からでも歩み始めないといけない。

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