今でこそ働き方改革で、労働時間が短縮されているけど、
飲食業界は以前からブラックだと言われているように、
そう簡単には改善されない現実があると思う。
どれだけ無駄を省いても、人が作ってる以上、
準備や段取りに一定の時間はかかってしまう。
若い頃は、長時間労働が当たり前の時代だったので、
技術を習得しようと、がむしゃらにたくさん働いた。
またそれが美徳ともされていた。
寝る時間を惜しんで仕事をしたりして、そういえば
通勤の居眠り運転で事故をしたこともあったなあ。
今のお店でもイベント前や忙しい時は、
寝ていたら間に合わないことがあって、
夜通しせっせと準備をする時があった。
二日寝ないと幻聴が聞こえてきて、さすがに危険を感じた。
今はだいぶコントロールできるようになったけど、
全時代の慣習が体に染み付いてることは否めない。
どんな仕事でもそうだと思うけど、単純に働く時間を
減らしたところで、人生が充実するとは限らない。
何かの技術や経験を身に付けるには、
ある程度まとまった時間を、やりたいことに没入し
捧げないと自分のものにならないと思う。
時間を区切り生産性を高めることも大切だけど、
自分の納得がいくまでやりきってこそ得れるものがある。
年末に向けて予約をたくさんいただいてることで、
仕事量は普段より圧倒的に増えているけど、だらだら
過ごすよりかは、脳も身体も心地よく活性化している。
最後の料理としての期待もプレッシャーもあり、
常に気が張っている状態ですが、自分の納得がいくまで
時間をかけてやりきりたいと思います。