だれが言ってるか

どれだけお店がいろんなメディアで紹介されようとも、

口コミという宣伝ツールはやっぱり強い。

テレビで紹介されたから美味しい、

雑誌で紹介されたから美味しい、という図式はもう

今の時代、通用しづらくなってきたなあと感じる。

実際のところ、演出はプロフェッショナルなので、

誘惑をされてしまうのは仕方がないとも言えるけど。

芸能人の影響力もまた大きい。

好きな人がいいと言うだけで、よく思えてしまう。

インフルエンサーという言葉が生まれたように、

個人も影響力が持てるようになり、

結果、影響力のある人が増えたことによって、

反対に、それぞれの力は弱くなっている印象を受ける。

見栄えを追っかけて、行ったことに満足して、

薄っぺらい情報ばかりを食べても、心には残らない。

影響力の本質にあるのは信頼性なのに、

ずいぶん信頼性のない影響力が多く出回るようになった。

だれの言うことを聞いたらいいのか、混乱してしまう。

口コミなんて、信頼のかたまりのようなもの。

信頼は一朝一夕でつくれるものではなく、

長い時間をかけてこそ出来上がっていくもの。

数字で表せるものでないし、見えるものでもない、

確かな好きという感情が積み重なって生まれるもの。

だからこそ口コミは相手にも伝わるし、

受ける時も心に響く。

おそらく信頼のつくり方は簡単で、

誠実に、ブレずに、まっとうに生きていたらいいだけだ。

進んでる成果が見えづらいけど、

あとは時間が勝手につくってくれる。

いろんな情報で溢れてしまっているけど、

本当に必要な情報は、無理して収集するのではなく、

信頼できる人から得るだけで、

じゅうぶんなのではと思ったのでした。

そして自分も相手にそう思ってもらえるようになりたい。

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