役に立っている実感

バタバタと忙しい時はゆっくりしたいと思うし、

暇すぎる時は何か動かないと気がすまなくなってくる。

がんばったからこそ休日が待ち遠しいし、ご褒美が嬉しい。

病気をしてはじめて健康の大切さがわかるように、

失ってはじめて寂しさを感じるように。

ないものねだりな人間は、

ちょうどいいを見つけるのがけっこうむずかしい。

行ったり来たりを繰り返すことで経験値がたまり、

自分にとって充足感を得られる部分かがわかってくる。

人の数だけ価値観がある中で、

自分が大事にしたい価値はいったい何なのか。

どんな人生を歩んでいきたいのか。

明確に答えれる人はどれくらいいるのだろう。

見通しが立たない世の中で、

余計に不安に駆られる人はきっとたくさんいるはず。

お金の心配は大きな心の負荷になる。

でもお金だけじゃない。

誰かに必要とされている感覚や、

社会の役に立っている実感も同じくらい重要だと思う。

その承認欲が数値化されるのがSNSではないか。

でもその感覚を使い誤れば、特にお人好しや

断れないタイプの人は、ブラックな仕事や関係から

抜け出しにくい危険性もはらんでいる。

それに誰の役にも立ててない実感は、

精神的にきついものがある。

誰しも守るべき存在がいたり、

認められたい気持ちがあることで、

自分の存在価値を見出すことができる。

もともと人間に備わっている生きていくための

原動力と言えるかもしれない。

生きがいや、やりがいや、使命感と言った言葉とも

密接に関わっている。

自分にとってのその実感が明確に見つかると、

回り道をすることなく目的にたどり着けるはず。

関連記事

  1. 食からはじまる豊かな記憶

  2. 美味しいの奥にあるもの

  3. いい人であるために

  4. 短い夏の思い出

  5. 気づくとは何か

  6. 環境の影響