順番という真理

何かを手放すのは勇気がいる。

たとえそれが自分にとって損失だとわかっていても。

いい側面だけを見ようとしてしまうバイアスが

かかってしまったり、かけた労力や時間に情が生まれ、

執着や依存に変わっていく場合があるから。

モノを捨てるのがむずかしかったり、

人間関係を切るのがむずかしかったり、

身の回りを整理するのには時間が必要になってくる。

ミニマリストという言葉をよく耳にするようになり、

モノはそんなにいらない、という風潮も高まっている。

コロナで今まで無理をしていた付き合いも

強制的になくなったので、人間関係が整理されて

すっきりした人はきっと多いはず。

事実、忘年会や歓送迎会をしたい人が減っていて、

居酒屋さんは本当に大変な状況になっている。

そもそも何が自分にとって大事なのかを

見極めることがけっこうむずかしい。

多くの手放せない原因がここにあったりする。

自分はどこに向かっているのか、

どんな価値観を優先したいのか、

また自分を客観視できる視点も必要だ。

そればわかれば本質が見えるようになって、

判断の精度も上がっていく。

たとえ間違った選択をしたとしても、

失敗や何かを失う経験も時には必要で、

そこから教訓を得ることで次に活かすことができる。

そう理屈でわかっていても手放すのは怖い。

個人的な経験則では順番が重要ではないかと思っていて、

新しいことは手放してからではないと入ってこない。

手放す前にあれもこれもと欲張ってしまっては、

自分の容量を超えてしまって時間を浪費してしまうだけ。

まずは手放し自分に余白を作る。

そうすると自然に新しい出会いは訪れるもの。

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