小さなお店にSNSはいらない

SNSはお店をしている人にとって欠かせない

便利な宣伝ツールになっている。

実際、その恩恵を多大に受けたお店のうちの一つだ。

オープンの時期は、何よりもお客様にお店の存在を

認知させることが一番はじめのアクションになる。

情報を拡散させるメリットはとても大きい。

でも時代も早いスピードで変わってきていて、

今は溢れんばかりの情報の中から選ばれるには、

写真のクオリティや撮り方、

いかに一瞬で惹きつける見栄えにするかなど、

コンテンツの内容よりも視覚性が優先されていて、

テクニックの域に寄っているような気がする。

すらすらと下から上に流れていく情報、

言葉で伝えたいことがある人にとっては、

文章はほぼ読まれない傾向にあるので期待はできない。

フォロワーの数はファンの数というより、時代に

合っているかどうかを示す数字に近いと言える気がする。

目的は何なのか、誰に何を伝えたいのか。

本来、小さいお店の商圏はよっぽどの観光地でない限り、

近くに住む人がほとんどではないのか。

ネットを通して知ってもらうことも重要だけど、

持続性を考えるなら近場の人にアプローチをかける方が、

小さいお店にとっては関係性を築きやすい。

SNSをしていないお店でも賑やかなところはある。

変わらない場所で、変わらないメニューで

いつも待ってくれているお店。

新しい情報に勝る信頼関係がそこにはある。

SNSに頼らなくてもいい人間関係を構築していくことは、

お店をする人にとって普遍の心理であるように思う。

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