子供の教育

子供の成長はほんとに早い。

5年以上もお店をしていると小さかった子供がぐんと

大きくなっていくのが垣間見れて感慨深いものがある。

自分自身の子供はもう大きくなってしまったので、

お客様がよく連れているような未就学児の子供を見ると、

こんな可愛い時期があったよなと懐かしい気持ちになる。

子供にとって年間の行事は大切な思い出となりうる

貴重な体験の場で、特に誕生日は一番うれしい日だ。

プレゼントがもらえるのも大きなうれしい要素だけど、

何より周りにおめでとうと祝福されることの方が

心地のいい体験として記憶に残るのではと思う。

自分が主役になれるし、周りの人は優しくなるし、

ポジティブな言葉をたくさん浴びれるから。

ひと昔前に比べたら怖い親は少なくなったように感じる。

褒めて育てようなんて風潮にもなってきているし、

ハラスメントの種類も増えて、教育だ躾だと言っても

加減や線引きがむずかしいから今の子育ては大変そう。

デジタルをどこまで受け入れていいのか、

親世代が経験していないことを教える怖さ、

正しい道なんてないし正しいテクニックもない。

経験を通じてひとつ真理だと思うのは、

自分に自信を持って、自分を認めれるようになれること。

思いのほか日本は周りと比べたり、同調圧力が強い

傾向にあるからハードルは高いけど、総じて

自分に自信を持つことがほんとに大切だと実感する。

そんなことを言っていても、不安になることもあるし

消極的になることもあるから、いい大人が自戒を込めて

自分に言い聞かせる。

だから自信を持たせるためにも褒めることは大切だ。

そしてそれは心から湧いてくるものでないといけない。

いつも子供の誕生日に頼んでくれていた前菜プレートを

今回も特別に作ったという話をしたかったのです。

お客様の人生の特別な日にお料理で関われることは

とてもうれしいことです。

それがお子様の教育に関わっている、とも言えるから。

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