オープン当初から応援してくれていて、
昔よく来てくれてた常連さんが、
数年ぶりにご来店してくださった。
住む街が変わってしまい疎遠になっていたけど、
幾多もあるお店の中で、こうして覚えていただき、
気にかけてくれる気持ちには感謝しかない。
その分、作るお料理にもきっと念が入る。
互いの近況を話し、励まし合う。
大きくなった、お子さんを見て、歳月の流れを感じる。
小さい子供に「ミークさん」と呼ばれると
微笑ましい気持ちになれる。
そんな人間としての感情が沸々と生まれてくるのは
お店という存在があるからだ。
お店というのは、ジャンルの違いこそあれ、
人と人との関わりが育まれる場所になりうる。
リアルに会って、会話を交わすのと、
オンラインで交わすのでは、やっぱり何かが違う。
リコメンド機能でおすすめされるより、
人からおすすめされた方が親身になれる。
今まさに分断されそうな社会が、やってきているが、
便利や効率を重視するあまり、
生きものとしての身体性感覚を
見失ってしまうのは、危険な気がする。
コロナの影響でお店の存続さえ危ぶまれてる中で
こうして人と人を繋ぐお店の役割の大切さに
あらためて気づかされる。