繰り返すたびに

パレートの法則というものがあって、
8:2の法則と言われたりもするけど、
これはほんとによくできている法則で応用性もある。
全体の8割の売り上げは2割のお客様がつくってる、とか
You tube の総視聴時間の8割は、
2割のユーザーが観ている、とか。
全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの
一部の要素が生み出してるという経験則のこと。
お店に置き換えて考えるならば、
2割の常連さんが、大半の売り上げに
貢献してくれているのは、肌感として納得のいくもの。
利便性の高い都市部のお店や、大手チェーンでもない限り
大事にしないといけないのは常連さんで、
いかにリピートをしてもらえるかは
経営を継続していく上で、大きな鍵となる。
ここに力を注ぐに値するアクションはとても重要。
リピートしたくなる動機なんて人によって様々な中、
一様な業務をこなすだけでは、記憶に残るはずもなく
できることと言えば、美味しいものを作ることは大前提で
思い出に残るような、インパクトのある引っかかりを
演出することも時には大切。
感動を故意に生むことは、とてもむずかしいいけど
誠意や姿勢を見せるところから始めたい。
いろんな手法がある中で、ひとつ確信して言えることは、
繰り返せば繰り返すほどに、お客様との関係が
ゆっくりと、より強固なものになっていく気がする。
その人を明確に想像できるということでもあるし、
あの手この手で考えて作るようになるから。
料理は繰り返すたびに美味しくなっていくのかもしれない。

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