相容れないもの

この世の中には、相容れないものがたくさんある。
好きなことで仕事をしていくには、
生活を維持していくのがむずかしくて、
仕方なく好きでもない仕事をしている人。
野菜だってほんとは、有機や無農薬なものを
使いたいし、食べたいと思うけど、
大量には作れないから、どうしても値段は高くなるし
生活に見合ったものを選ばざるを得ない。
ほんとに自分がしたいと思っていることと、
何かを守るために、それを諦めなければならない
境界線をどこに引くかで、人は悩み苦しみ葛藤する。
何を優先するかは人それぞれだし、
全員が満足することなんてありえないし、
犠牲も少なからず考慮しながら、我慢もしながら
落とし所を見つけて、みんながんばってる。
でも、大量生産と手仕事、社会性とビジネス、など
二項対立になりがちな相反する矛盾ではなくて、
うまくかけあわせて見つかる道もあるはずだから
その可能性を探る気持ちは諦めずに持っていたいと思う。
むしろ世界はうまくできていて、
歴史を見ても相容れないものの中から答えを見つけ出し
適応し許容してきたわけだから、それを乗り越えることで
進化なのか退化なのかはわからないけど、
人類はここまで発展してきたのかもしれない。
矛盾に潰されないように、その試練を乗り越え
自分なりの抜け道を見つけないと。

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