キリンと象

二種類の人間がいる。
男と女。いや、女と男。
どちらを先に言うかでも、差別の対象となりそうなほど
最近は言葉を慎重に扱わないといけない。
話を聞かない男、地図が読めない女、という
一昔前に人気になった本が指し示しているように、
男女の行動や性格の違いには、誰しもが不満を感じ
困惑させられたことが、お互いにあると思います。
その違いが頭ではわかってはいても、
時にわかり合えないことがあると衝突してしまいます。
生命は不思議なほどに、命を繋いでいくため、
生きるという目的を持って作られているので、
同じ種類でも性別に差があるということは、
今の形が今の環境に必要で最善で最適なのかもしれません。
つまり生き残るために、敢えて違うように作ってるから
協力し合うように、違いがなかったらすぐに死んじゃうよ、
というユニバースからのメッセージ。
実際、子供を育てるのにもやっぱり親は男女揃ってる方が、
何かと色んなことに対応しやすいし、バランスが取れてる。
協力ができる耐性を整える上で、
幼少期の環境はけっこう重要な役割を果たしていると思う。
違いを理解し、自分の主張と相手への尊重の
折衷点を見つけて、お互いに成長し合っていく。
これが一筋縄ではいかないほどにむずかしい。
女性は子供を守るためにコミニュティを大切にし、
男性は危険を冒し狩りに出る、という遥か大昔の性質が
意外とアップデートされてないのもまた不思議。
男女が一緒に生活するのは、
キリンと象が一緒に生活するくらい大変だと思う。
首を曲げ、鼻を伸ばし、相手に合わせるために
お互いを想って譲歩し合わないと。

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