いそがしすぎる

例えば誰かと食事をする時に、何を食べようか考える。

季節も関係する、気分も考慮する、場所も検討する。

もちろん美味しいものが食べたい。

でもなぜそう思ったのか深く考える人は少ないと思う。

食事をしてどんな気持ちになりたいかなんて。

料理を作る側も、いかに美味しく作れるかに集中して、

相手がそれを食べてどんな気持ちになってほしいのかを

考える人は少ないように思う。

心の変化を察することも大切だと思っている。

公園でのんびり過ごす時間こそ、今の時代においては

とても贅沢な時間だと考えた。

自然を感じ、何気ない会話を楽しみ、

そこに美味しい料理やコーヒーがあったら、

それはとても豊かな時間だと考えた。

最初のノートにミッションとしてこう書いている。

「公園で豊かな時間を過ごしてもらうための

 きっかけづくり。ライフスタイルの提案」

察したつもりだったのに。

理想と現実、想いを伝えるのはむずかしい。

公園は天気にも左右される、季節にも左右される。

それに豊かさを感じる余裕がないほど、みんな忙しそう。

人生のステージは、わりとスケジュールがみっちり。

学生が終われば、すぐに社会人、結婚して、仕事もして

子育てもして、気づけばもう体が動かないなんて。

そんなフル回転の人生はほんとに幸せと呼べるのか。

もっと自分と向き合う期間があってもいいのでは。

そう今の日本の社会に問いたい。

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