どこに向かってるの

世の中全体がより合理的になってきている。

夢や目標を設定して、それを叶えるために逆算して

今何ができるかを考え行動する。

無駄を省き、生産性をひたすら上げて邁進する。

インターネットは知りたいことをストレートに、

ピンポイントで教えてくれるので、

余計な情報に触れることがあまりない。

まるで早い乗り物の乗って時空を移動していて、

周りの景色を見る余裕もなく進んで行くように。

それがいいかどうかはわからないけど、

見失ってるものもあるような気がする。

散歩をしていれば、街並みが見え、植物に気づき

空の青さや雲の形が、不意に視界に入ってくることもある。

ふと目にした情報に惹かれたりもする。

テレビやウインドウショッピングみたいに、

目的のない行動をしていると、偶然の出会いがある。

その発見が、この時代において、もしかして

とても意味のあることではと最近思っている。

インターネットでは、自分にあった広告や商品を、

ここぞとばかりにおすすめしてくるから、

ある意味小さな世界とも言える。

時代は合理的に向かっていて、早さを競っているけど、

人間の方がついていけてない印象を受ける。

そしてその違和感に気づいた人たちは

あえて不便を選び、快適な時間を享受しようと

都会やネットから離れる動きも実際起こり始めている。

無駄のない合理主義も憧れるけど、

心が動く素敵な偶然の出会いも捨てがたい。

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