何事においても始めるのは簡単だけど、
終わるのにはエネルギーがいる。
出会いと別れ、結婚と離婚、仕事もコミュニティも、
居心地がいいほどに、情が生まれ手放すのが惜しくなる。
今日、閉店のお知らせを公の場で伝えた。
そのための文章を何度も何度も納得いくまで書き直した。
当たり前にお店を終わらせるということは、
突然降ってくるものではなく、長い間考えてきた結果で、
いろんな要因が重なり、機会を見て決断に至っている。
こだわりの強さ、経営センスのなさ、見えてしまった限界。
その中でもコロナウイルスの影響は大きいかもしれない。
他の飲食店のように、直接的なダメージは受けてなく、
テイクアウトゆえに、むしろ恩恵を受けたわけですけど、
業界の構造自体の脆さが、世間的にも露呈されて、
なんとなく悔しいという気持ちになった。
変わらない構造の中にいては、どれだけ努力しようが、
いつまでたっても報われないまま。それは、
日本における飲食業界の社会的地位の低さが証明している。
それを変えるためには、新しい意味や価値を
つくるところから始めないといけない。
その一端を担えるような活動がしていきたいのですが、
まだまだ気持ちだけで動いてるだけなので終始不安です。
コロナ収束とこれからの未来を見据えた時に、
飲食の価値は再認識され、人が作る料理の有り難さに、
人々の関心が向かうことを信じてやみません。
そのための準備を今から整えていきます。