正義という言葉には厄介なところがある。
社会的な正義は、みんなで決めたルールだから納得はいく。
個人的な正義は、自分の中の世界観でしかないから、
その名のもとに、相手に正義を押し付けるのは違うと思う。
あなたのためを思って言ってあげてる、というのは、
いっけん優しい言葉にも見えるけど、
その裏側にある心理は、根拠はないけど縛りたい欲求から
きていて結局のところ、自分のためになってるし、
迷惑なことしてることに自分自身が気付いていない。
自身の経験でも心当たりがあるから、
とても偉そうには言えないけど、優しさの押し付けは、
わりと世の中に溢れてるような気がする。
相手の好意だと思うと、断りにくいから余計に厄介。
そこはよく見極めないと自分だけが消耗してしまう。
時代の価値観である承認欲求も関係してるかもしれない。
自分を見て欲しい、認められたい。
SNSがもたらしたものは、救いを人の評価に求めて
しまっていることだ。そしてその欲求はとても強くて、
快楽性があり、知らないうちに依存していて、
反応がない時には、寂しさや悲しさを増幅させてしまう。
救いを人に求めるのではなく、モノや趣味に向かせると、
バランスが取れるので、心の処方になるかもしれない。
ちなみに私は、読書をすることで救われている。