期待に応えるということ

連日クリスマスセットの準備に余念がない。

ただひたすら盛り付けをして、仕込みを続ける。

ここに書いてる場合ではないけど、毎日続けてきたことを

1日だけ放棄するのは、もはやなんとなく気持ち悪い。

期間中、ざっと200人以上のお客様に自分の料理が

行き渡ると思うと感慨深いし、一切手を抜けない。

小さなお店の一人でこなせる量の限界を知る。

最後ということもあって、ご来店のお客様から

残念な声と同時に、励ましや応援の声をいただけるのが、

とても嬉しくて、この瞬間をがんばれる原動力になる。

そして期待に応えたいと思う気持ちが生まれる。

終えることをきっかけに、お客様のお店に対する思いが

言葉として可視化されることで、より深く有り難みを

感じることができて、さらに気持ちが高まっていく。

期待をされてるということ、信頼されているということ、

まぎれもなく時間が積み上げてきた軌跡に他ならない。

お金では買えないその価値はとても崇高で

貴重なものだから、これからも大切にしたいと思った。

期待に応えたいという気持ちは好循環を生んでいく。

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