伝わっている確かさ

再始動を宣言したことによって、お客様からたくさんの

喜びの声と、あたたかいメッセージをいただけた。

もともと自分に自信のない性格で、ずっと迷っていたこと

だったけど、また始めることに抵抗をすごく感じていた。

よく思われてなかったらどうしよう、とか

悪い方向に周りの反応を過剰に意識していた。

ご来店のお客様に少しずつ、こんなことをやってみたいと

思ってると話していくうちに、うれしい反応が多くて

その気持ちが次第に積み重なっていった。

正直、全員の顔と名前は覚えられないけど、

認識できてる範囲外でも喜んでくださるお客様がいて、

その先の家族にまで影響が及んでいることは、

きっとこのテイクアウトという業態である

拡散性ならではの恩恵だと気づくことができた。

自分の仕事の細部が多くの人に行き渡ってるという事実、

もちろんお口に合わない人もいるでしょうけど、

わかる人に届いているということが大切だと思えた。

妥協を許さず、納得のいくまで丁寧に自分の手で作る。

ご予約していただいた人の背景を想像しながら作る。

時間はすごくかかるし、対価も決して見合ったものでは

ないけど、お客様の中の喜びの差異が生まれることを

何よりも優先してきた。

その見えない想いや考えが、きちんと伝わっていたことに

これでよかったんだと思える確かさを感じることができた。

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