静と動

年が明けると前向きに気持ちの入れ替えができるので、

新年を迎えるというのは、とても意味のあることだと思う

けど、地球からしたらいつもと同じ自転には変わりない。

物事に意味を与え、それを信仰するのは

人間のいいところであり、悪いところでもある。

そんなことはお構いなしに、時間は流れ、地球は回り、

自然はありのままの姿でただ佇んでいる。

そんなめんどくさいことを言いながら自分も、

年が変わる境目を機会にして、人生の節目を迎えた。

常に過去の経験を総動員して次にとる行動を決めてきた。

お店を始める前も、その結果の産物であり、

今回の決断も、お店を運営した、という経験がひとつ

加わった上で導き出されたアクションプランになる。

料理を作るというのは言っても体力仕事で、

今まではただひたすら体を動かしてきた。

歳を重ねるとどうしてもこのままではいけないと

考えるようになるし、考えないといけない。

まだまだ元気だけど、先を見据えた時に今何をすべきか

考える時間を作ることが賢明だと経験から気づけた。

そしてそれが活かせるように行動していく。

静と動のバランスをうまくとることを目標にしたい。

抱負を宣言するあたりが、自然には到底なりきれないけど、

年が明けようと、初日の出と呼ぼうと、季節が巡ろうと、

変わりなく訪れる一日の時間を惜しみなく全うしたい。

その佇むような時間の積み重ねでしか、

行けない場所があるということを信じて。

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