時間を味わう

最近、素早く物事を消費するような流れを感じる。

YouTubeやNetflixの再生速度が1.5倍や2倍に変えれたり、

本の内容を要約するアプリがあったり。

情報や中身がコンテンツになってきている。

本の要約はまだわかるけど、

映像を倍速で観るというのは

やってみたけど、すごく違和感があった。

無駄にせわしなくなってきた世の中、

時間がないから便利になったとはいえ、

どこまで時間の圧縮や短縮が進んでいくのだろう。

食事においても、いかに早く済ますかみたいな

流れになってきているし、10分で髪も切ってもらえる。

なのに余った時間はどこかに消えていく。

全部覚えれるわけでもないのに、

目一杯たくさんの情報を取り入れて、

それが幸せにつながるのか、すごく疑問を抱いている。

それにせっかく作ったコンテンツを倍速で消費するのは、

クリエイターたちにも失礼な気がする。

一生懸命作った料理を2倍速で食べられたらなんか嫌だ。

映画の倍速は無理だけど、ドラマはまだ許せる。

小説の要約は無理だけど、ビジネス書はまだ許せる。

まあ、ものにはよるのかもしれないけど。

時間も含めての体験であるコンテンツは、

どんどん分別の境界線が曖昧になってきてるけど、

どうか失われて欲しくないと願う。

短時間で温泉に浸かった気分になれる機械とか、

一口食べただけでフレンチのフルコースが味わえるとか、

そうなってくるともう怖い。。

関連記事

  1. 気づかないうちに

  2. 場としての食事

  3. 挑戦のめぐみ

  4. 新しい価値を作った人たち

  5. 風土と食

  6. 田舎にあるお店についての考察