人は何かしらの組織に属していることが多い。
家族や会社やその他のコミュニティ。
自分でお店をする前は当然のように会社に勤めていた。
聞き分けの悪い人材であったと自己認識している。
方向性に納得のいかないことも多かったし、
自分らしさを押し殺してまで組織の中で
うまく振る舞うことができなかった。
自分で選んだ道とはいえ、何かに属していることで
どうしても誰かのせいや何かのせいにしやすくなる。
不満や思うようにいかない矛先が対象物に向いてしまう。
負の感情が頭を占領しだすと悪循環になりかねない。
自立と依存の線引きはとてもむずかしい。
そして親だけは自分で選べない。
独立起業して自分の裁量で何でも決めれるようになった。
会社員時代にもっとこうしたらいいとか、
ああしたらいいとか思ってたことを自由にできる。
ところが世の中はそんなに甘くない。
失敗に法則はあるけど、成功に法則はない。
能力以上に、場所や市場や時代の因子によって
絶え間なく当たりは変わっていくから。
それにもう誰のせいにもできない。
すべての責任が自分にある。
自分でとった行動がそのまま自分の糧になる。
うまくいったことも、うまくいかなかったことも。
結局、会社の中でいくら正しさを吠えていても、
自分で体験してみないことにはわからない。
で、昔の自分にこんなことを言ってもわからないのだ。
行動や挑戦は人を成長させてくれるけど、
やっぱりたくさんの勇気がいることもよくわかる。
それに全員が全員行動しても世の秩序は乱れるに違いない。
世界はいいバランスでできている。