有機について思うこと

オーガニックって聞き慣れるようになったけど、

まだ日本での農地面積の比率は全体の0.5%ほど。

2050年には25%にする目標らしい。

反対にヨーロッパの各国、特にオーストリアやドイツは、

国や自治体が積極的に有機農業を取り入れていて、

面積比率は20%を超えていたりする。

つまりは、世界中がいい方向に向かっているということ。

国ごとに差が出てるとはいえ、

健康のために、地球環境のために、

考えている人はちゃんと考えている。

ヨーロッパでの事例なんかを見ていると、

生産者や業者が声を上げているだけでなく、

行政や教育が一緒になって賛同し推進している。

学校の給食がすべて有機食材になりつつあり、

それだけでなく動物の福祉にまで取り組んでいる。

ケージ以外で飼育された鶏の卵を使わないといけないとか。

やっぱり全体が強い意識を持って連携していかないと、

持続可能な社会を作るのは難しいよなと痛感する。

ひとつ悩ましい問題は、

有機のものを増やしていこうと数値目標ばかり求めてたら、

多くを輸入に頼ってしまうことになりかねない。

それでは地産地消という概念とはまた少し違う。

本来なら地元食材を大切に、たとえ小さな経済圏でも

循環することの方がきっといい。

どんな問題を扱うにせよ時間のゆとりが大事だと思う。

まず考える時間がないことには取り組めない。

ヨーロッパは日本よりも勤務時間が短く、

余暇を過ごす時間が長いことも関係しているはず。

全世界がコロナによって時間の余裕も生まれたと思うので、

これを機会に誰かを責めたり悲観するばかりではなく、

みんなが建設的な議論を交わせるようになってほしい。

少なくても自分はそうしたい。

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