信念とは言葉にすると簡単だけど、
その本当の強さは数値で計れるものではないから、
いまいち実体のないものでわかりずらい。
お店を始める前に読む書籍のほとんどに、
何よりも信念が大切だと書いてあった。
わかるようなわからないような。
確かにその時は強い気持ちで向き合っていたけど、
今思うと昔の頃に持っていた信念は
生半可なものに思えてしまう。
核となる気持ち、大切にしたい価値観、
幸福の優先度、何を、誰を守りたいか、
全部を信念といえば聞こえはいいけど、
捉え方によってはわがままで、傲慢で、
頑固で、自己中心的だとも言えなくない。
世の中にはいくら強い信念を持っていても、
何らかの事情で夢や目標を諦めざるを得なかった
人たちもきっとたくさんいる。
叶わなかった信念が弱かったのかというと
絶対にそうとは言い切れないし、
ひとえに正解はひとつとは限らない。
やり抜くための信念の強度とは、
どこまでいっても完成するものではなく、
追い続けないといけないものだと思う。
それに自分がお客様の立場だった時に、
どんなサービスにおいても信念を持って
取り組んでいる姿勢はなんとなく感じるもの。
オーラというか、空気感というか。
技術やテクニックでは決して得ることのできない
生きていくための大切な要素。
もっと強く信じて念じていかないとまだまだ足りない。