想像する料理

料理はテキストや動画だけでは本当の意味で再現できない。

これまたおでんを作っていて感じたことだけど、美味しい

料理を作るための大切な要素として、分量や手順と同等に

温度や音や匂い、味付けのタイミングも外せない。

温度に関して言えば、弱火と表記されていてもコンロメー

カーによって火力は違うし、人によっても違う。

それに弱火にする意味や、強火にする意味まではなかなか

教えてくれない。

表現方法が違えば正解がひとつだけとも限らないし。

音もけっこう重要で、炒めものや揚げものの時はよくよく

考えてみると注意を向けている。

匂いは言わずもがなで、その場所にいないことにはわから

ない。

味付けのタイミングも、素材の良さを最大限に引き出すた

めには、科学的な知識としてわかっていないと少し間違え

るだけで仕上がりに大きく左右する。

総じて料理を作っている時は決してひとつとして同じ状況

にならないので、微妙な調整を無意識にしているんだなあ

とあらためて思った。

経験の力は侮れない。

つまりは料理は五感を使って作ると言われているように、

いろんな要素が複合的に混ざり合っているので、相手に説

明するのはとてもむずかしい。

うまく伝えることはできないけど、個人的に食感にはとて

もこだわっていて、温度と密接に関わっていると思うけど、

それぞれの食材に合った火入れ加減にすることに細心の注

意を払っている。

火の通り加減を竹串で確認したりもするけど、穴を開けて

ばかりもいられないので、こればかりは想像の範疇になる

ことも多い。

余熱の力も侮れない。

実際に食べてみないとわからないし、これも正解はひとつ

ではないのでもう想像するしかない。

今までいい感じに語ってきたけど、結局のところどんな味

の仕上がりになったとしても、”想像をする”という工程を

きちんと加えれることが大事だと思うのです。

食べてくれる相手がいることも大事ですね。

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