人柄がすべて

テクノロジーの進化でSNSに見られるような個人の匿名性が高まっている。
別でアカウントさえ作ってしまえば誰にもわからない。
いろんな自分を作ってる人はきっとたくさんいると思う。
それぞれの場所で、それぞれの振る舞いをして、器用に自分を使いこなす。
人は見た目に大きく規定されるので、現実社会に馴染めない人がネット上で活躍してる動きが起きている印象を受ける。
仮想空間の世界で見た目は関係ない。
性別や年齢や職業や学歴で判断されないとしたら、何で人を見るのかとなると、人格や人柄しか残らなくなってくる。
でもその方がよりアイデンティティとして本質的ではないかと妙に納得してしまう。
言葉使いや動作から滲み出る感覚はその人の人柄そのものだ。
社会的地位や収入なんて関係なく、より生身の人間としての関わりが問われるバーチャルな世界。
障害を持つ人や生きづらさを感じてる人が活躍できる可能性のある世界。
何となく希望を感じる。
実際に、そのような仮想空間のコミュニティでは、初めに性別や年齢や職業などを訪ねない文化ができているらしい。
肩書きの関係ない人と人との付き合い。
逆説的だけど、匿名性かつ透明性が高まることで、人間らしさの精度が問われていく社会になっていくと思う。
悪いことはできない、善い行いをコツコツと積み重ねていくのみ。

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