励みになること

メッセージを外側に発するということは、何か伝えたい想いがあってこそ起こる動機の場合が多い。
友達との何気ない雑談や、SNSでの発信、歌だってそう、メッセージを発する時の裏側には、相手に対して理解や共感などの反応を少なからず求めている。
それはある意味で表現活動をしていると言えるし、誰だって表現者だとも言える。
人と人は関わり合いの中で生きている。
自分の話を聞いてもらえたら嬉しいし、共感してもらえたらもっと嬉しい。
反対に、届いてなかったら悲しいし、否定されたらもっと悲しい。
お店をしていると、ネットのレビューや口コミという思わぬところからも反応が返ってくるので、常にヒヤヒヤしていたりする。

料理を作ることもひとつのメッセージで、その受け取った感想が反応として現れる。
反応の仕方は人それぞれで、美味しいという言葉をかけてくれる人もいれば、また来てくれるという反応をする人もいるし、否定する人や二度と来ない人もいる。
美味しかった、という反応は王道でもちろん嬉しいのだけど、なんとなく誰にでも言えてしまう気がしていて、薄い言葉ではある。
また来ます、という人に限ってもう来ないという、風のうわさは業界あるあるだ。
とても贅沢なことだけど一番いい反応なのは、表現者が意図している気持ちを汲んでもらった時、もしくはそれ以上の時。
表面的なことではなく、心の変化にまつわるもの。
こんな気持ちになれたとか、何か新しいことに気づけたとか、次はこうしようと思ったとか。
相手の感情の部分に触れた時、それを伝えてもらった時が、表現者にとって一番の励みなのではと思った。

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