緊張からの解放がたまらない

久しぶりのイベント出店だった。
コロナがどうこう以前にあまり積極的に参加していなかったのは、大量生産による質の低下と、いろんなエネルギーがたくさんいること。
質の低下は前倒しで作るためどうしても否めないけど、お客様はそれ以上にお弁当を買える機会のあることがうれしいので、そこはメニュー構成をがんばったらある程度クリアできる。
いろんなエネルギーは、料理以外にも出店先での見せ方やその他の準備にも時間がかかることや、自分にとって天敵である緊張という名の負荷が重くのしかかること。
ぼくは緊張にはとても弱い性質を持っている。
どんな仕事も程度によるだろうけど、だれだって大事な局面では緊張は避けられない。
緊張を分解するならば、不安や自信のなさで構成されているかもしれない。
こう考えるとネガティブな側面ばかりでダサく思えてきた。
数日前から頭の中を占領するし、直前にはそわそわし始める。
視点を変えるならそれくらい一生懸命考えているということ。
それだけ自分に負荷をかけているからか、その出来事を終えて達成した際の解放感がもうたまらない。
眠気も吹っ飛ぶし、身体は元気になるし、新しいアイデアさえ湧いてくる。
普段では経験しないような気持ちよさがある。
ハイリスクハイリターンということなのか。
苦労は勝手でもしろということなのか。
世の中の真理はやっぱり真理なのか。
リスクを背負う勇気を持てないのがまた人間の性なので、世の中はむずかしくできている。

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