変化と安定

普段の会話で「絶対」という言葉を安易に使わないようにしている。
絶対とは100パーセントであること。
常識に染まってはいけない、ほんの少しでも可能性は残しておきたい、諦めたくない。
それはあくまでも何気ない普段の会話において。
でも宇宙規模で見ると、地球が太陽の周りを回っていることや生命が死を迎えることは絶対だ。
放っておいたらやがてなくなることをエントロピー増大の法則と呼ばれている。
食材が腐るのはエントロピーの法則がはたらいているから。
でも人間が数十年も生きていられるのはエントロピーの法則に逆らっているから。
なぜ逆らえるのかは細胞が生きようとしているから。
ひとつひとつの細胞は絶えず壊れ再生して現状を均衡に保とうと、めちゃくちゃ努力をしてくれている。
これを動的平衡と言ったりする。
宇宙の法則は絶対だから、企業の活動や人間の人生に当てはまってもおかしくはない。
よって安定するためには変わり続けることにエネルギーを注ぎ続けないといけない。
使えなくなったものは捨てて、新しいものを取り入れる。
古い慣習を疑って、新しい価値観に目を向ける。
どんどん循環させることがエントロピーの法則的にも理にかなっているから。
安定という言葉が正しいかどうかわからないけど、安定とは変化×n乗という証明が成り立つ。
せめて死ぬ前日までは、変化し続けて、考え続けて、学び続けようと思った。
絶対にうまく伝わってる気がしない。

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