サバティカルとは、目的を決めない長期休暇のこと。
主に大手企業が取り入れてる仕組みで、長期休暇の間に新しい知識や経験を得て、持っている能力やパフォーマンスを会社に還元しようという試み。
働き方も随分多様化していて、時代の大きな流れは休むことに対してみんな積極的になっている。
まったく意図はしてないけど、現状がサバティカルタイムだと思うことで不思議と前向きになれる。
人生100年時代と呼ばれ、リスキリングやリカレント教育のような言葉が生まれていて、きっと死ぬまでゆっくりさせてもらえない時代がきている。
学ぶことは人生の選択肢を増やしてくれるし、豊かさや幸福感にもつながることなので、社会の風潮がそうなっていることはうれしいこと。
でも日本で言えば労働人口の減少、介護の問題、人手不足が心配な業界が多い中、休むことに関して前向きなのがなんとなく矛盾しているような気がしないでもない。
休める仕事、休めない仕事、ホワイトかブラックか。
生産効率のいいインターネット的か、そうでないか。
休んで学んで成果を上げて、また休んで。
その時間と余裕と体質があることでさらに伸びていくので、休めない仕事との格差は広がっていく一方だ。
ここにも格差の構造が垣間見える。
それでも日常生活のいろんなモノやコトが、IT化してAI化していっているので限界費用はゼロに近づき、生活コストが安くすんでいる恩恵も受けている。
GoogleやSNSが無料で使えるのも本当はありがたいこと。
飲食業界でもタッチパネル注文や自動レジを多く見かけるようになった。
テクノロジーの進化がどこまで休めない仕事の業務を代替できるようになるのか。
人間はどこからどこまで働いて、どれだけ休むようになるのか。
ゆくゆくは人生そのものがサバティカルタイムになってもおかしくはない。