だれかの人生との距離感

旅をした。

恒例の。いや定期的にどこか遠くに行きたくなるほど都会の生活は少し疲れてしまう。

そのおもしろさを知ってからというものの、意外と身軽で簡単にできるものだし。

仕事をして得る収入はもちろん大事だけど、今この瞬間の感性は今だけのもの。

新しい景色を見て、新しい出会いがあって、新しい気づきがあること。

新しいインプットは人生に奥行きと豊かさをもたらせてくれる。

都合のいい解釈かもしれないけれど、自分にとってはそれが優先されるべきことだ。

そうして過ごした時間がまた明日からの仕事にも活きてくる。

と信じている。

飲食店の取材をするという名目で、メインの目的は美味しい料理を食べに行くこと。

いい宿であるとか、いい交通手段であるとかは後回し。

素敵なお店、素敵な人との出会いの方が何よりも大事なこと。

自分がお店をしていることもあり、自分が取材活動をしていることもあり、学べること、そこから吸収できることが多い。

料理をしている人とは共感できる部分も多い。

また来ますね、また来てくださいね、また会いましょうという関係性がどこか心地よい。

けれど人との関係は距離感がむずかしい。

社交性が低い性格は、時にコミュニケーションがうまくとれない。

取材で人の人生に立ち入ると、どこまで深く関わっていいのか戸惑うことがある。

それは感覚というか、直観的というか、足を踏み入れる前からわかるもの。

いいお店いい人を紹介したいけれど、余計なことをしていないかと自問自答するときがあったりする。

自分もどちらかというと同じタイプなので、そっとしておいてほしい気持ちがわかるだけに。

いつまでたっても人との距離感はうまくつかめない。

関連記事

  1. 目的のない出会い

  2. ぼくの料理観(後編)

  3. いらないお土産

  4. 霧の中、渦の中

  5. いいものを作るには時間が必要

  6. 今日はちょっと畑まで