本当に大切なことは本当に困った時にしかわからない

いろんな人の人生の話を聞いていると、今の行動に至る経緯には必ずと言っていいほどその原因や動機が存在している。

不思議なもので自分の人生は主体的に選んでいるようで、実はさまざまな影響下のもと自然と運命的なものに選ばされていると言っても過言ではないと思う。

人間の脳は原因と結果を結びつけたがるようにできている。

でもそれは絶対的なものではなく、だからこう、と一概に決めつけることもできない。

何を目的として生きているのか。

その根っこには過去の体験や記憶が大きく影響しているように思う。

一番に幼少期の生育環境が影響を与えているし、その後だれと出会うかによっても人生の方向性が決まってくる。

あと辛いことや悲しいこと、トラブルに見舞われて激しく感情を動かしたときの影響も大きい。

少なからず健康志向や食事の改善においては、身体に負荷がかかり実際にその症状に苦しんだ体験を持っている人が多い。

健康や食事は当たり前に大切なこと。

日々身体に取り入れるものだし、食事の内容が健康や思考にも大きく影響している。

大切なことにも関わらず、社会の在り方によってその大切さを忘れてしまう。

(悲しいことにそのような構造になっている)

料理を作る時間がなくて便利でまかなう、は顕著な理由だろう。

この業界に従事している身として、そんな現状を知り、食の大切さを伝えたくなるのはごく自然な流れだと思う。

でも伝えようとするものの、相手や当事者がそのことで困ってないとなかなか届かないもの。

危機感というのはいつも手遅れかそうでないかのギリギリのところで気づく悲しさよ。

スケールの大きさに例えると地球の環境問題がそうだろう。

自分が本当に困った時にしかその大切さがわからない。

これはいろんなことにも当てはまると思う。

後悔したこと、傷ついたこと、失ったこと、取り返しがつかないこと。

でもその体験があってこそ、人間がよりよく成長していくのも大切なことなのだ。

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