オーガニックなセンス

違和感というのはなんとも説明しがたい腑に落ちない感覚。

理由や根拠が見つからない、だけど違うと思えること。

社会や言論に対してよく使われる。

違和感をおぼえるときの気持ちは自分と向き合える機会になるのでとてもいいことだと思っている。

うまく言葉にできないので、忘れたり諦めたりしてしまうと、大切な何かをその時点でひとつ失っているような気がする。

今の時代、周りを見渡せばいろんな情報で溢れているのは、ある意味でその分いろんな人のエゴで溢れているとも言える。

単純にみんながみんな利益を上げて成長したいから情報を発信している。

利益を上げるのは誰かを守るためでもあるので悪いことではない。

だけど、誰かを幸せにする、は一概にいいことばかりではない。

身体に悪い食べものだとわかっていて美味しいですよ、と発信するのは長い目で見た健康よりも短期的な利益が優先してしまっている。

でもこのことがエゴであるように、だいたいのことがエゴだと思う。

本来必要でないものを必要であるかのように、効用があるかのように言葉巧みにおすすめする。

デザインもキャッチコピーも目に見える世界は、多くは購買という目的のために何かしら人を誘導している。

例えば、最近増えている大型コインランドリーが布団を定期的に洗いましょうと謳っているらしい。

売上のために、あたかもそうしないといけない、と思わせるのが作戦だ。

きっと買い換えた方が安くて清潔感があっていい。

おかしいと思うこと。

おかしいと気づけること。

社会の仕組みや構造を知るとよりそう感じることができる。

そんな違和感のことを、オーガニックなセンス、と言っていた人がいて、センスがいいなと思った。

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