すべてのサービスは基本的にお客さんのニーズに応えることを目的としている。
お客さんは何を欲しがっているのか、何を必要としているのか、何に幸せを感じているのか、を考えて望みを叶えてあげることが商売というもの。
お客さんの困りごとを解決するアイデアがビジネスになっていく。
ある意味で多くのサービスは環境に依存していて、属人性はあまり関係ないと言える。
誰から買いたいか、誰のサービスを受けたいか。
作り手や生産者、顔の見える買い物は気持ちのいいものだし、大切にしないといけない価値観だけど、そればかりではきっと世の中が円滑に回らないようにも思う。
だって時間やお金、心の余裕が必要だから。
みんなに等しく余裕があればそれは理想の社会だ。
大抵の人は楽をしたいから、便利や快適なサービスをお金と交換して消費する。
遊園地内のジュースは高いけど仕方なく買う。
コンビニの商品は他と比べて少し高くても仕方なく買う。
欲しいものは生産者の顔が見えることよりも生活動線上にあることが優先される。
それが属人性よりも環境に依存しているということ。
夏のかき氷、冬の鍋、頭で考えなくても自然と欲しくなるように。
それを欲しがってる人がいるところに、それを満たす商品を置いておくだけで勝手に売れていく。
誰が作っているかなんて関係ない。
蕎麦屋がない地域に蕎麦屋を作る。
もちろん一定の美味しさは必要だけど、それだけで商売がうまくいく確率はぐんと上がる。
シンプルに考えれば簡単なことのはずなのに、人の手が入るといろいろと属人性がでてしまうもの。
ただどこまでも環境の力は大きいと思う。
経営は、お客さんのニーズに応えることが本当に重要だと思う。
そのことに実体験を伴って気づけたのは本当にいい収穫だったと思う。