何かをきらいな理由は主に3つだと思っている。
・生理的なもの
・無知によるもの
・初見がハズレだった
生理的に受け付けないという表現は、決して相容れないもので遺伝子レベルで齟齬が生じている。
どうしようもないことだけれど、生理的にきらいなものはとても稀なケースでそうそうないこと。
試すことさえせずにわかる直観は、突き詰めれば命を守るための防衛本能かもしれない。
無知によるものは、何かよくわからないものを知ろうともせずに否定、またはきらいなものとして扱うこと。
ネット上に溢れている否定的なコメントや誹謗中傷はわりとこのケースが多いように思う。
知るということは脳にも時間にもコストがかかるので、いちいち知ろうとしていたら人生はいくらあっても足りない。
知らないことについては意見をしない、が現代においてベストな心構えのような気がする。
何事においても初めての体験というのは貴重で、今後の受け取り方を大きく左右する。
初めて行くお店がどれだけ評判よくても、たまたまぞんざいな扱いを受けてしまったら、印象はとたんに悪くなる。
初めて食べる食材がたまたま美味しくなかったら、その後はきらいな食材になる可能性がある。
子供にきらいな食材が多いのは、美味しくないものに当たった可能性は大きい。
とはいえコントロールできることではないので運まかせでしかない。
そもそもきらいと呼べるほど、きらいものはそんなにない。
人に対しても、食材に対しても、出来事に対しても、たまたまそうなった、ことが多いように思う。
相性こそあるものの、対象が悪というわけではなく、なにか理由があってそうせざるをえなかった、と考えることで、ものの見方を変えることができるから。
きらいというとトゲがあるので、知った上で苦手、くらいがちょうどいい。