いわゆる成功者や世に名を残すような人たちは、初めから決まっているような気がする。
それは生まれもった性格と、育った環境とで大きくは二つのことが影響している。
性格はどこまでも遺伝によるもので、得意なこと、向いてること、できること、は当たり前に人それぞれで違う。
本来どの性格にも優劣はないけれど、生きてる時代とその社会のシステムは一定の基準を突きつけてくる。
今で言うと、外交的で、言語化がうまくて、コミュニケーションが上手で、ポジティブで、楽観的な人が圧倒的に有利な社会になっている。
結果や成果などの評価を数値化できるわかりやすい指標が優遇される。
性格はある程度努力して改善できる能力でもある一方で、もともと備わっていて自然に振る舞える方がやっぱりこの社会では生きやすい。
だから今の社会で、コミュニケーションが下手で、ネガティブな人は不利ではあるけれど、間違っても人間的に劣っているということでは決してない。
育った環境も避けられない。
学歴の高さと年収の高さが比例するデータが出ているように、教育にお金をかけて育てられた子供はこの社会で生き抜くことは有利にはたらく。
そこに国民性や地域性や文化も重なれば、思考や思想は環境に大きく左右される。
中には性格とか環境とか関係なく成功している人もいるけれど、ごく一部の人だろうしメディアも取り沙汰するから普通のことだと勘違いしてしまう。
だとしたら生まれつき運命が決まってるのかと問われると、ある程度は決まってると思わずにはいられない。
人間は自由意志があるように見えるけど、その効力があるのはごくわずかではないだろうか。
今決断していることは、それくらい性格や環境に依存している。
集まりや飲み会が苦手で、社交性のない自分はこの社会で生きるのが少々不利にはたらいている。