よく誰かの斬新なアイデアや発想に触れたとき羨ましい気持ちを抱いてしまう。
驚き、感心、尊敬、そんな感情も同時に発生する。
どういう思考の変遷でそうなったのだろう。
普段どのような生活をしているのだろう。
そんな節々は端的に会話に現れる。
おもしろいことを言える人、ユーモアのある人、言葉選びもひとつのアイデアだと思う。
みんなと同じようにふつうに生きていたらそんな発想はきっと生まれない。
突拍子もないことを思いつく人は、いい意味で常識から大きく外れている。
常識や周りの環境に染まらないほどむずかしいことはない。
きっとほとんどの人がふつうという檻の中にいる。
だってそうなることがふつうだから。
歳を重ねるといい意味で経験則から逃れられず余計にふつうが強化していく。
次第に守るものも増えて、責任も重くなって、保守的になっていく。
別にそれが悪いことではないし、むしろその方がいいのだけれど、どこかでそんなふつうの人生で終わるのはつまらないなあと思う自分がいる。
人間は何か目的のある人生の方が長生きをするらしい。
それは趣味でもいい、楽しみがあること、成し遂げたい何かがあること、結果はどうであれそこに至るまでの過程の充実が人生を豊かにするのだと思う。
きっとその何かの目的がふつうであることがおもしろくないのだ。
挑戦という大袈裟なものでなくてもいいけれど、新しい発想、新しいアイデア、結局それは既存の組み合わせにすぎないけれど、自分だけが見つけたふつうではない発想を欲している。
意識をして普段の生活から今までの習慣とは外れたことをしてみようと思う、今年は。