カフェ営業の振り返り

先日お花見にあやかってカフェ営業をした。

テイクアウトでもなくコース料理でもなくカフェという入り口。

最近のカフェはひとつのジャンルでもあり現代人に馴染みがあって、もはや生活文化として定着しつつある。

同時にコーヒーがすでに市民権を得ているし、一昔前よりブラックで飲む人も増えたような気がする。

落ち着いた空間でゆったりと過ごす。

どこか優雅で余裕のある感じがイケてる自分を演出しているのかもしれない。

待ち合わせ場所として、友人との会話、ひとり時間、リモートワークや商談まで、利用用途が多岐に渡るので客層の間口も広いのが特徴的だ。

インターネットなどの技術革新で人々の行動様式の変化も相まって、スタバの店舗が勢いよく増え続けているように、これからもっとカフェ文化が生活の中へ浸透していくに違いない。

 

一方で、カフェの実店舗はやっぱり大手チェーンの資本力が強い。

一等地に出店できる強み、認知やブランディングの強み、ただでさえ単価の安いカフェで利益を出そうと思ったら、集客力がないとやっていけない。

いかに回転させてスイーツや雑貨を買ってもらうか。

有利な立地の方がより強者になっていくので、偏り、二極化は避けれられないように思う。

小さな個人店の課題は、今となってカフェは溢れているし、コーヒーの味にもそんな差はないので、どうやって特徴を出して他店との差別化をしていくかだろう。

 

一日限りのカフェ営業だったけど学びは多かった。

何より間口が広い分、久しぶり会えたお客様がいたのでうれしかった。

料理から少し離れていても変わらず気にかけて、実際に遠いところ足を運んでくれた気持ちに心があたたかくなった。

おかげさまで思いのほかバタバタしてしまって迷惑をかけた部分もあったけど、絶好のお天気と心地よい雰囲気の空間で満足していただけたと思う。

でもカフェは先の考察の通り、もっとたくさん集客してこそ手元に残る利益が多くなる。

落ち着いた空間でゆったりと過ごしてなんぼのカフェで、あんまりバタバタしてしまってはよくないのだ。

理想と現実のジレンマ。

ゆっくり過ごしてほしい気持ちとバタバタしてしまった気持ちのジレンマ。

カフェ営業に憧れはあるけれど、もっと工夫して試行錯誤をしないと、そう簡単にはいかない難しさがある。

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