忙しい時代の人間関係

あらゆるモノの値段が徐々に上がっている。

なのに景気はよくならず給料も変わらない。

スタグフレーションという現象が及ぶ影響はそれだけにはとどまらない。

経済状況や技術革新は単純な原因と結果だけで言えるものではなく、あらゆる物事にも派生していると言えるだろう。

現代人の“忙しさ”にフォーカスをしてみるだけでも、その影響は多岐にわたる。

こんなにも便利な世の中になっているのに、なぜ忙しいのか。

人間は基本的に暇に耐えれない生きもの。

暇を求めているのにはずなのに空いた時間を何かで埋めたい、という矛盾を抱えているのは、きっと自分と向き合うのが怖いからなのだと思う。

何かに依存して何かに触れている方が考えずに済んで楽だから。

それに空いた時間を埋めるコンテンツはこれでもかといろんなサービスが提案してくれる。

休みたいと言いながらやることに追われている方が生きてる感じがするのかもしれない。

忙しいのは経済的に余裕がないからでもある。

夫婦二人ならまだしも子供がいるとお金に余裕があるに越したことないくらい、景気はよくならないし、値上がりも進んでいるし、メディアは煽るしで、自分の人生の時間を捧げて生活するためのお金と交換している。

消費をする目的がストレス発散になっていないだろうか。

本当に必要で本当に欲しいものはなんだろうか。

流行りや周りの目ではなく自分にとって大事なものはなんだろか。

そんなことをじっくり考えるには暇な時間に自分と向き合ってみないとなかなか見えてこない。

スマホやAIは考える負担を軽減させる方向に持っていく。

暇をつくること時間をつくること、自分だけの世界をつくること。

まずは誰にも邪魔されないその時間を確保することが先決だと思う。

人は持ちうるエネルギーを使い切って疲れてしまうと何もする気が起きない。

そのエネルギーの使い所が仕事でいいのかという問題はさておき、大抵仕事をした後は疲れてしまう。

夫婦の共働きの意味は二人で協力して家族のために生きていくこと。

協力にはお金の他にもコミュニケーションや共有も含まれているはず。

忙しい時代に時間がなくて疲れていると後者の協力は満たされないのではないか。

互いの不満は時に他に刺激を求めたりする。

今起きているいろんな問題の根本は“時間”にあるのではないかと思っている。

どんな関係にせよ人と人が関わる上で本当に大事なのはお金ではなく時間をかけたコミュニケーションだと思うから。

一人でも生きやすくなっている時代に人と人の関係性はどうなっていくのだろう。

自分を見失わないためにも時間の確保だけは死守したい。

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