結婚についてのあれこれ

結婚って何か、を考え出すとずいぶん奥が深い。いや深すぎる。

結婚という制度は歴史が浅いと言われるけれど、あまりピンとこないほどに当たり前のものとして現代人にもインストールされている。

たった一人の他人と一生涯を共にする約束を公言するなんて、ひと昔は成り立っていたかもしれないけれど、今現代の価値観から考えると少しナンセンスのようにも思えてくる。

情報や娯楽が溢れて、一人でも周りの目を気にせず楽しめることがたくさんあって、離婚した人の方がいきいきとしているのを見たりなんかして。

そんな風潮だからこそ結婚することに意味がある、と言えることが愛の証みたいな裏返しの論理もあるけれど、所詮は恋からの延長線上にある愛の入り口にすぎないように思う。

お店と同じで始めるのは簡単だけど、続けることの方がむずかしい、とよく似ている。

結婚のメリットデメリットを言い出せばキリがないけれど、一般的に子供を公に産める権利と社会的な約束を交わした関係性が、恋愛との大きな違いだと思う。

それでも今の時代は多種多様に意味を感じ、新しい価値を見出し、社会の変化も相まっていろんな形の結婚観が存在している。

LGBTQの問題や、人生ゲームとしての婚活、不倫を助長するようなメディアやストレス社会、相手への愛ではない自分のためのブランディング、世間体や親のための結婚、など人それぞれにある中で、本当の愛とは何かを突き詰めて結婚相手を探すには人の一生はあまりにも短すぎるのではないか。

いまだに結婚さえすれば幸せになれると思い込んでる人が多いように感じるのは、エンタメ業界もそんなメロドラマで溢れているからだ。

現実は生まれや育ちや文化の違う人間同士が価値観を擦り合わせ同じ目標に向かう長期的な共同作業。

社会で成功するよりも、受験戦争に勝つよりも、結婚生活を穏便に、子供が巣立ってもなお続けていく方がむずかしいのではないかと思う。

子育て正解がないのと同じくらい結婚にも正解はない。

それに性格的に向き不向きの問題があるかもしれないし。

スワイプすればすぐに新しい人が現れるような現代社会で忍耐強さはどこへいったのやら。

選択肢が増えることは本当の自由なのか。

結婚には相当の覚悟や責任が伴う。

愛情だけではない相手への敬意、尊重、礼儀を忘れてはいけない。

そんなむずかしい結婚を世間は一発合格せよと求めてくる。

二人で乗り越えてわかってくる成長もあるし、間違ってやり直す学びもあるし、どちらにしても結婚を通じて得られるものは自分自身で体験してみないと車の運転と同じように教科書を読んだだけでは何もわからない。

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