本について

今に始まったことではないけれど、電車に乗っているとスマホを見ている人がほとんどだ。
SNS、メッセージ、動画、ショッピング、大体はそんなところで、本を読んでいる人は限りなく少なく、電車では本を読むと決めている身からすると、同じ境遇の人がいると妙に共感してしまう。
本を読む人が減ってしまった。
出版業界の不況も聞いて久しい。
売上を上げるためにどんどん新作を出すというサイクルに入っている。
サイン本や特典で工夫したり、付録を豪華にしてみたり、希少性を出してみたり、装丁をオシャレにしてみたり、あの手この手で注意を惹こうとしているのがよくわかる。
それでも本屋さんに行くとけっこう人が多かったりする。
想像でしかないけれど、今でも何か目的があって勉強や調べものをしたいときの専門性は、やっぱりネットよりも本が一番適しているように思う。
信頼性なのか、物理的な紙への恋しさなのか。
本屋さんを暇つぶしや待ち合わせに使っている方が多いかもしれないけれど。
スマホのせいでエンタメとしての読書はめっきり減ってしまった。
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本屋さんの利益は少ない。
一般的に一冊の本で利益は22パーセント。
その中からいろんな経費を払うには、たくさん売ってなんぼの世界。
追い討ちをかけるように万引きが多いことも現実で、街の小さな書店はそれが原因で潰れてしまうとも聞く。
自分が読みたいから盗むのではなく、悲しいことにメルカリのようなツールが転売ヤーを増殖させている。
どの本屋さんも本単体の売上だけでは経営がむずかしく、文房具やグッズやイベントなどで収益を補っているという現実だ。
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スマホの中におもしろいコンテンツが溢れている時代に、読書をしようと思うまでにはけっこうなエネルギーがいる。
日々の忙しさに追われ、時間に余裕がないと、なかなか読書するモードになれない。
それにスローで効率は悪く、今すぐに役に立つかどうかもわからない。
お酒を飲む人が減っているように、車を買う人が減っているように、本を読む人が減っているのは、時代の必然だとも思えるから複雑な心境になってしまう。
本には、能動的に自分のペースで読めて、まだ見ぬ気づきや発見があって、語彙力が増えることで表現力が豊かになって、想像力や感受性が高まって、知見が蓄積されていって、おもしろくって、と、こんなにもいいところがたくさんあるのに。
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最近は本を読む時間がなかったし、そんなモードにもなれなかったので、久しぶりに読めるとやっぱりいいなあと思う。
忙しさはほどほどに。
読むことと同じくらい、こうして書くこともエネルギーが必要だから。

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