付加価値と日本の立ち位置について考えてみる。
ものの値段には、いろんな要素が含まれていて、
原価や人件費を主に、サービス、技術、広告など多岐にわたる。
その中でも、付加価値としてつけれるものが、
希少性として、トリュフやキャビアなど、珍しいものや限定されたもの、
時間の経過と共に価値が上がる、ワインやアンティークなもの、
歴史的背景を生かした、時計や外車、ブランドもの。
これら、希少性、時間、歴史をうまくブランディングしているのが、ヨーロッパ諸国。
なんといっても、現在の倫理や文化の根底にあるものを築いてきた地域だ。歴史も古い。
反対に、大量生産に大量消費、安価で圧倒的シェアをとって戦っているのが、
GAFAやBATHに見られる、アメリカや中国。
アメリカは新大陸として歴史は浅いし、中国も歴史が長いとはいえ
何度も文化の断絶を繰り返している。
日本はどうかというと、独自の文化があって歴史が長いにもかかわらず、
明治維新や敗戦の影響もあって、アメリカに前ならえなところがある。
これは非常にもったいなくて、世界で優位に立つには、ヨーロッパ的な戦い方で、
もっと歴史や時間や風景に付加価値をつけてブランディングして欲しいと思う。
食に関しても、唯一付加価値のついてると思うのが、お寿司くらいで、
高級店に見られるように、原価はもちろん高いですが、
何よりも職人の技術に付加価値がついてると思うのです。
どうにかして食全体にもっと新しい価値をつけれないものかと日々考えています。