絵空事からはじめる

常識とか普通とか当たり前って、
とらわれすぎない方がいいとは言われても、
やっぱり誰にだって同じ環境にいたら
どうしても無意識的に染み付いてくるもの。
普通であることを目標に、高度経済成長を
乗り越えてきた先輩たちの努力は計り知れないけど、
選択肢の多いこの時代に、普通の価値は
もはや空洞化していて、格差が激しくなってるだけで、
数字に表れるデータの平均的な人は存在しないと
言われてたりする。
人は基本的に自分のことが好きで正しいと思っていて、
自分の世界観を常識という衣を纏わせて、
相手に押し付けてしまいがち。
時には怒りも生まれる。
年齢を重ねたからか、時代がそういう流れだからなのか
押し付けてしまってた過去を悔い、
よくないことだったんだと理解もでき、
相手の中の常識に耳をすませるようにはなったと思う。
多様性などと叫ばれてる中で、
世界的にも戦争や差別は減ってきているし、
テクノロジーの進化で人類が繋がろうとしていることは
いい傾向で今の子供たちの未来への可能性を感じる。
普通に当てはめることで、規律ができ、それをもとに、
みんなで時代を前に進めてきたのは事実だけど、
今はもう常識の範囲内で出るアイデアには効力がない。
新しいアイデアは、もう絵空事であるくらいの方がいい。
その原動力になるものは一人の人間から生まれる
好きや関心や衝動で、時代をつくってきた偉人たちは
みんな絵空事からはじめてることは、
すでに歴史が証明してくれている。

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