価値観とは、育った家庭環境や関わってきた周りの人たち、
生まれた国によって、自然と作られてしまう。
反対に、感性といった感覚的なことは、
影響を受けた環境を超えたところに存在してる気がする。
言語化が難しいけど、フィーリングとか相性と呼ぶように、
もともと自分の意識の内側にあるもののようだ。
誰か対象の人がいるとして、
価値観はたとえ正反対でも時間をかけて話し合えば、
互いに近づける可能性があるし、多様性と呼ばれる時代、
違いを受けいれようという風潮にもなってきている。
でも感性はそう簡単にはいかない。
生理的に合わないという言葉があるように、
努力で解決できない部分がどうしてもあると思う。
人それぞれに許容できる範囲は違っていて、
誰にでも人当たりがよく気にならない人もいるだろう。
感性の合う時は、すごく合う。
直接会っていなくても、メールの文面だけでも、
居心地のよさを感じられるあの感覚はうまく説明できない。
好きという感情は感性がもたらすものだ。
価値観、感性、何を大切にしているか。
分けたり比べたりするものでもないけど、
誰かと関わり生きている以上はどちらも重要で、
類は友を呼ぶという言葉があるように
自然と引き合うもので「縁」をもたらす要素かもしれない。
価値観と感性のあいだにある見えない何かが、
人と人とをつなげる大きな因子になっているはず。