前々からずっと今までの料理のレシピを
まとめたものを作りたいと思っていて、
いざ言語化していこうとすると、
そのむずかしさに直面してしまう。
何気なく毎日の作業として行っていたことを、
いつもの感覚として身体に染み付いていたものを、
ひとつひとつ丁寧に書き出していく。
誰かに教えるという環境でもなかったので、
すっかりそんな技術を忘れてしまっている。
相手にわかるように伝えるということは、
少し遠回りして考えないといけない。
教えることは学ぶことだと言われる。
自身の経験でも、スタッフ教育や子育てから多くを学べた。
相手の立場になって考えることで、違う視点が見える。
人それぞれに理解度も違うから教え方も変わってくるから、
教え方にも工夫が必要になる。
同じようなことが仕事にも当てはまる。
サービス業に携わっているものならば、
相手に何かを伝えるという技術は欠かせないもの。
教えるのも伝えるのも本質は似ている。
こうすれば必ず伝わるという正解がないから、
それは永遠に答えのないテーマかもしれない。
ひとつ確かだと思うのは、どれだけ技術を磨いても
核となる気持ちや情熱がないことには、
本当の意味で相手に伝わらないような気がする。
いかなる表現活動も伝えてなんぼ、伝わってなんぼ、
まずは自分の想いの中にある愛をしっかり育てよう。